入り口が閉まって、営業終了した喫茶店に駆け込む。
あのー、ライターとたばこの忘れ物ありませんでしたか?
あ、それそれ、良かったー。
若い頃から、ずっと使い続けている道具がある。
オイルで使うジッポーライターだ。
かれこれ、21年になる。
その間、住所は10回は変わり、途中延べ2年以上
海外ツーリングにも行っていた。
よくもまあ、長い間なくならずに、手元にあるものだと
感心してしまう。
引っ越しがすんで、いつまでも段ボール箱がある
状態で、少しずつ片付いていくと、どこかの荷物の
中から、そのジッポーライターは出てきた。
オイルの補充ができない(ガソリン使えばそんなことはないけど)
長期ツーリングでは、持って行かずに家に置いていった。
もともとは、古い10円玉のような、鈍い茶色だったが、
いまは、カッパー・メタリックというような色に変わった。
もとの色は、今はライターの底部分にわずかに
残っているだけだ。
20年の歳月をかけて、塗装が剥げていったのだ。
発火用の石と、オイルの補充を続けるだけで、
ほぼ永久に使えるのではないだろうか?
一度だけ火の突く芯を短くカットした。
先端部分が真っ黒に焼けていき、短くなってきたからだ。
替え芯も用意したが、先端カットだけで事足りたので、
それを使うことはなかった。
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